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震災がれき現地の状況

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宮城県の仮設焼却炉と復興計画 

震災がれきの処理率の推移 

震災がれきの広域処理の結果

震災がれきの広域処理は宮城県、岩手県の震災がれきが対象になりました。平成26年3月末時点で、処理の進捗率が100%になり、震災がれきの広域処理も終了しました。広域処理の量は624212tで、主に可燃物です。
東北六県で56%の広域処理を行いました。現地では仮設焼却所の稼働が予定よりも早く終了しました。予定どおり稼働していたら、あと50万tの震災がれきの処理が可能でした。これは広域処理のおよそ80%になります。      

これらのデータから、東北6県で十分に震災がれきの処理ができたということです。わざわざ遠くまで処理する必要がなかったのです。遠くまで運ぶと運送費もかかりますし、少量の場合、トンあたりの固定費もかさみます。     広域処理のお金は復興予算から出ています。被災地でないところで使われた運送費や固定費は被災地のために使うことができました。また、震災がれきの処理は地元の雇用にもつながっていましたが、仕事も早期に打ち切られ、職を失った人も多くいます。被災地はまだ、復興の途上にあります。がれきが片付いたとしても、区画整理、道路整備、復興住宅の建設、工場や農場の整備などさまざまな課題があります。しかし、さまざまな意見や問題があり、思うように行っていないところも少なからずあります。 広域処理は、被災地のために行うというスローガンの元に行われましたが、結局のところ、無駄であったと思います。
東北     
青森15% 94631 秋田6% 37538 山形31% 192226
宮城0.7% 4326 福島3.7% 23053    
   関東
茨城8% 49990 栃木0.15% 969 埼玉0.17% 1109
東京26.9% 167846 神奈川0.02% 162 群馬1.2% 7673
中部   
静岡0.5% 3207 新潟0.05% 294 石川0.3% 1961
福井0.001% 6 富山0.2% 1256    
近畿   
大阪 2.4% 15299  
九州   
福岡 3.6% 22696  


宮城県が共同企業体(JV)に委託して行う震災がれき処理事業

ブロック
(幹事会社)
仮設焼却炉の位置と
1日当たりの焼却能力
稼働月数 
(予定)
予定と
実稼動の差
価格 トン当たりの費用
亘理岩沼
ブロック
山元処理区
(山元町)
<フジタ>

山元町高瀬字浜砂
(2基) 300トン
19ヶ月
(24ヶ月)
45000t 315億6262万円 4万2691円
亘理岩沼
ブロック
亘理処理区
(亘理町)
<大林組>
亘理郡亘理町吉田字
砂浜外地内
(5基)525トン
 19ヶ月
(24ヶ月)
79000t 517億4147万円
→228億円
(震災がれきの処理量の見込みが減ったため)
10万1853円
→4万4918円
亘理岩沼ブロック岩沼処理区
(岩沼市)
<間組>
岩沼市押分字須加原
外地内
(3基)195トン
 16ヶ月
(24ヶ月)
46000t 226億4368万円 6万9246円
亘理岩沼ブロック名取処理区
(名取市)
<西松建設>
名取市閖上字東須賀地内
(2基)190トン
 16ヶ月
(24ヶ月)
45000t 153億6692万円 2万9246円
宮城東部ブロック
(塩釜市、多賀城市、七ヶ浜町)
<JFEエンジニアリング>

仙台市宮城野区港一丁目3番1〜3番4まで
(2基)320トン
 12ヶ月
(19ヶ月)
67000t 224億470万円 3万6910円
石巻ブロック
(石巻市、東松島市、女川町)
<鹿島建設>

石巻市潮見町地内
(5基)1500トン
 16ヶ月
(19ヶ月)
135000t 1832億円
→1483億円
(震災がれきの処理量の見込みが減ったため)
3万2820円
→2万6568円
気仙沼ブロック南三陸処理区
(南三陸町)
<清水建設>
本吉郡南三陸町戸倉字上沢前外地内
(3基)285トン
 13ヶ月
(17ヶ月)
33000t 209億684万円 5万7279円
気仙沼ブロック気仙沼処理区
(気仙沼市)
<大成建設>



気仙沼市本吉町新南明戸外(300トン)


宮城県気仙沼市波路上瀬向9-1(400トン)
計700トン
 4ヶ月
(12ヶ月)
72000t 459億9857万円 3万2046円
 8ヶ月
(12ヶ月)
48000t
合計 4015トン   570000t
*広域処理受け入れ量624212t
3937億5554万円 3万4127円

被災地での震災がれき処分(仙台方式)

@災害廃棄物の50%をリサイクルへ  
仙台市では震災がれきの50%以上はリサイクルすることを目標としています。
現在処理した18万トンのうちリサイクル量は8万トンです。リサイクルを行うのには徹底した分別が必要ですが、仙台市の場合、搬入場で10種類以上の分類をしております。搬入場ではすでにゴミの種類によって置かれている場所が異なります。このため、効率的にリサイクルすることが可能です。 

・ゴミの種類と分別方法
 種類 量   処分方法
プラゴミ 7万4000トン 埋め立て (市有地)
*焼却処理 
15万1000トン 

リサイクル 
54万1000トン


  埋め立て(民間施設)
18万7000トン
木くず、流木 24万トン
金属 1万9000トン
粗大ごみ 3万4000トン
コンクリート 60万8000トン
瓦・ボード 5万8000トン 

仙台市のHP「仙台市の震災廃棄物の処理状況について」を参考

・蒲生搬入場の配置図 
仙台市環境局震災廃棄物対策室作成「仙台市の震災廃棄物の処理状況について」のp18より引用



A地元企業の利用
がれき搬入場の整備や撤去作業は、地元業者に発注し、経済復興にもつなげています。仮設焼却場については大手のメーカーとのレンタル契約を行っていますが、基本的には地元企業に発注しています。

B清掃工場の利用
通常の清掃工場である今泉工場,葛岡工場,松森工場での処理を行っており、トータルで1日1800トンの処理能力がありますが、そのうちの5%を震災がれきの処理に回しています。一日当たり90トンで、これは、荒浜地区、蒲生地区にある仮設焼却場と同じ処理能力です。


C仮設焼却炉の設置
仙台市では、宮城野区蒲生、若林区荒浜、同区井土の3カ所に震災がれきの搬入場を整備し、それぞれの搬入場内に仮設焼却炉の建設を進めていましたが、10月1日から、蒲生と井土の搬入場で、リサイクルできない木くずなどの可燃物の焼却が始まりました。ダイオキシン類や放射線量を定期的に測定しながら、適切に処理を進め、焼却灰は埋め立て処分します。12月から稼動する荒浜の焼却炉と合わせ計3台で、一日当たり480トンの処理を行う予定で、平成25年度末までの処理完了を目指しています。 (仙台市HPより抜粋)


仮設焼却場 レンタル元 レンタル費用 レンタル期限  一日の処理量
 蒲生搬入場仮設焼却場 JFEエンジニアリング 約20億円   平成26年3月31日  90トン
 荒浜搬入場仮設焼却場  川崎重工業 約40億円  平成26年3月31日  300トン
 井土搬入場仮設焼却場  日立造船 約20億円  平成26年3月31日  90トン

仙台市若林区に作られた焼却施設です。津波の被害を受け、周りも震災の爪跡が残っています。仙台市で発生した災害廃棄物を処分するところでこれだけ広大な処分場も神奈川県にはなかなかありません。周りには明かりがないので、夜になると煌々と輝く炉が津波を食い止めた高速道路からも見えます。周りは田んぼですが、津波のため、作付けは行われていません。東北地方は人口密度少ないため、広大な土地があります。処分場も関東地方のものと比較する人家から離れているところが多いわけです。それを人口が密集している地域に移すのは問題があります。

このように、被災地では仮設の焼却炉を利用した処理が始まっています。場所も人家から離れているので、安全でもあります。こうした施設や放射性物質に排出を極力抑える技術を持った処理施設も必要です。被災地に処理施設を新たに作ることで復興の大きな支援となり、継続的なものにもなります。

宮城県と岩手県の震災がれきの市町村別進捗状況
処理の進捗状況は環境省 沿岸市町村の災害廃棄物処理の進捗状況を基に作成。
単位は千トン 、(  )の数値は処理・処分した割合です。

*1 宮城東部ブロックは多賀城市、塩竈市、七ヶ浜町の合計です。
   石巻ブロックは石巻市、東松島市、女川町の合計です。




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