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公共交通機関の維持transportation

バス路線の削減                     地域生活のページに戻る

2000年に入り、多くの地域のバス路線が削減されました。道路運送法の改正により、今まで、免許制だった路線が許認可制に比較的自由に参入することができ、路線の廃止も認可制から届け出になり、バス業者のみでの路線の廃止が出来るようになりました。また、少子化により通学で使う生徒の数が減り、大規模小売店法の改正で大型ショッピングセンターが出来たことにより、公共交通機関中心から車中心の社会に変わりました。制度と環境の変化により、多くの地域でバス路線の廃止や減便が行われました。公共交通機関がなくなると、ご高齢の方が外出を控え、かえって医療費がかかるというケースも考えられます。また、子育てもしにくい環境になるので、過疎化がより一層進行します。

 

改正前

改正後

バス路線の新設、新規参入

免許制

認可制

バス路線の廃止

認可制

届け出制

相模原市の公費負担のバスの現状(バス路線については市のページで)

公費負担のバス路線についてピーク時間帯が10人未満または収支比率が27.5%未満のところは路線のバスの見直しが行われる予定です。見直しとはバスの運行形態(乗り合いタクシーになるなど)が変わることも含まれます。条件に該当する区間は赤字にしてあります。(2011年現在)

  ピーク時   平均  経常支出 経常収入   収支比率 負担額 
 橋本〜
鳥居原ふれあいの館
71人  25人 
7190万円 
4312万円 60% 国の負担 1880万円
橋本〜小沢  65人
15.9人 

2233万円 
690万円  30%  国の負担
520万円
市の負担781万円 
三ヶ木〜半原 33人  6.4人 
1801万円 
644万円  35.8%  市の負担992万円 
 三ヶ木〜東野 11人  5.2人  1979万  429万円  21.7%  市の負担
1550万円 
 三ヶ木〜三井
(又野経由)
33人  5.5人  2049万円 558万円  27.2%  市の負担
1491万円 
 根小屋方面循環線
(奈良井発)
15人  3.5 人 1797万円  290万円 16.1%  市の負担1508万円 
原宿5丁目〜小沢  2人 1人  468万円  38万円  8.2%  市の負担430万円 
城山〜上中沢  8人  2.2人  236万円  43万円  18.1%  市の負担193万円 
 やまなみ温泉
〜東野
22人 2.8人  3950万     226万円 5.8%   市の負担3723万円  
 やまなみ温泉
〜篠原
23人  3人 
 篠原〜赤沢 2 人 1.1人 

少子高齢化が進む地域ではバス路線の廃止や減便が行われました。また、路線維持のため、コミュニティーバスやバス会社に補助金を出すケースも増えています。バス会社に出す金額は約1.6億円に上ります。それでも、今まで走っていた本数が大幅に減り、住民の方は大きな不便を強いられています。そして、2011年度予算では1.5億円に減額され、予算規模が減少傾向にあります。

三井地域のケース

かつて三井地域では橋本行のバスがありました。しかし、上記の変化のため、橋本行きのバスが廃止されてしまいました。その代替手段としてバスターミナルのある三ヶ木行きのバスを走らせていますが、本数の少なさ、橋本まで行かないという利便性の悪さから乗客はあまりいません。その結果かえって赤字が増え、その分を市が負担しなければならなくなっています。橋本までバスを走らせれば、利便性が高まり、市の負担分も減少することは間違いありません。城山〜上中沢区間は市の補助を受けている区間で経常収支は18.1%ですが、三井を経由することにより、大幅な収支の改善が見込まれます。三ヶ木〜三井の経常収支は27.2%です。

2014年10月より三ケ木〜又野〜三井〜橋本の直通路線の実証実験を行うことが決定されました。
以下相模原市HPより抜粋
「三ヶ木〜又野〜三井」と「上中沢〜橋本駅」バス路線は、かつては、1つの路線として運行されていましたが、過去、バス事業者から路線退出意向の申し出があった際に、現在の2つの路線に分断され、別々の路線として維持確保が図られてきました。
これらの路線は、収支の状況が悪化していたことから、平成24年12月に沿線自治会の代表者が参加した検討委員会を設置し、地域の皆様がより使いやすいバス路線とするため運行内容の見直しに取り組んだ結果、再び2つの路線をつないで直通路線とすることによりバスの利用促進と収支の改善を図ることとし、平成26年10月1日から「三ヶ木〜又野〜三井〜上中沢〜橋本駅」の直通路線の実証運行を行うことになりました。
また、実証運行開始に合わせ、三井〜上中沢の間に新たに「峯の薬師入口」バス停が設置され、姿三四郎の決闘の舞台にもなった峯の薬師など津久井湖周辺の観光施設へのアクセスの向上が期待されます。
今後も、同路線が運行を継続していくため、皆様の積極的なご利用をお願いいたします。
以上です。

バス路線見直しの考え方

@ピーク時が10人未満の路線
バスよりも乗り合いタクシーが収支の面から優れているので、乗り合いタクシーの検討を行うようです。
運行継続条件としては「稼働した便の1便あたりの輸送人員が1.5人以上であること」かつ「全運行本数に対する実運行本数の稼働率が50%以上であること」が挙げられています。

乗合タクシーが導入されている地域
内郷地区 根小屋地区 吉野・与瀬地区(H26年10月より)牧野地区(H26年10月より)
 
Aピーク時が10以上かつ平均が10人未満
ピーク時には路線バスを走らせ、それ以外は乗り合いタクシーの導入を検討しています。特にやまなみ温泉〜東野、やまなみ温泉〜篠原ではピーク時には小中学生の利用があるため、人数が多くなっています。
牧野地区ではH26年10月より乗合タクシー(平日、休日)とバス(通学時間帯)の併用を行います。


収支計算の問題点

橋本〜鳥居原ふれあいの館、橋本〜小沢区間は国の補助路線ですが、ピーク時がそれぞれ71人と65人とほぼ満員に近い状態です。これは橋本駅での乗車員数ですから、収益が上がっている区間も補助路線としてカウントしてしまうと他の路線の収支を比較する際、不公平になってしまいます。例えば、城山〜上中沢間(すべて橋本駅発)の収支は18.1%ですが、この区間を橋本〜上中沢区間にすると収支は大幅に改善することができます。そうすれば、補助路線の見直しの対象になりません。また、三ヶ木〜三井、上中沢〜橋本の路線を統合し、橋本〜三ヶ木間の収支も大幅に改善されることになります。

異なる基準で経常収支を測ることは比較可能性の観点から問題がありますし、同じ見直しの基準が導入されることは不公平でもあります。赤字路線に対する市の補助であるならば、赤字路線を対象に人数や収支計算を行うべきです。

乗合タクシーの乗り方

乗り方 @事前登録(観光客などの一時利用の方は不要です。)
     お問い合わせ先 042-769-8249(相模原市交通政策課)
    A電話予約(利用したい便の30分前、朝の1、2便は前日の午後7時30分まで) B指定した場所で乗車
 場所 内郷地区  根小屋地区  牧野地区  吉野・与瀬地区
 予約先  042-705-9661
(山口自動車)
 042-784-5550
(山口自動車)
 042-780-0777
(山口自動車)
  042-780-0777
(山口自動車)
 運賃 片道 大人300円 
   小学生100円
   未就学児無料
往復の場合
 往復利用券と100円  
片道 大人300円 
   小学生100円
   未就学児無料
往復の場合
往復利用券と100円  
 片道 
大人200円
小学生100円
未就学児無料
 片道 
大人300円 
小学生100円
未就学児無料
往復の場合
往復利用券と100円  
運行時間  9時から16時  6時から20時  8時から20時  9時〜16時

内郷地域での乗合タクシー

乗合タクシーとは定員7名のワゴンで、病院やスーパー、バスターミナルなど地域を細かく回るタクシーです。停車場所は決まっていますが、利用する際には電話予約が必要です。利用者がいる停車場所のみ止まるので、必要最小限の運用コストになります。運賃は大人300円小学生100円未就学児は無料になっています。

現在、メールでは予約ができないですが、当会では早期に実現できるよう関係機関に訴えていきます。また、運行条件として「稼動した便の1 便あたりの輸送人員が1.5 人以上であること」かつ「全運行本数に対する実運行本数の稼働率が50%以上であること」が要求されています。この二つの条件全てが達成できないと廃止になってしまいます。市の税金が投入されているわけですから仕方がないことかもしれませんが、厳しいように感じます。
平成22年4月〜1月までの実績は、輸送人員が1.62人 稼動率が59.5%でした。

詳しくは市のページで。


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