①復興予算の流用になること
漁網の広域処理はすでに山形県などで行われており、箱根・南足柄までの輸送費がかかります。また、漁網を搬入するときに特別な重機のレンタルが必要です。100トン・200トンの少量の受け入れはコスト的に高くついてします。野田村では神奈川県で100トンの依頼量がありましたが、神奈川県の対応が二転三転したため、近県の山形県に依頼をしました。今年の2月には野田村の漁網400トンは山形県で処理されました。
*訂正線は5月31日環境省発表の広域処理依頼量が変更したために引いてあります。平成25年2月22日のデータとの比較です。広域処理依頼料は平成23年度、24年度の実績も含まれています。
広域処依頼量 | 受け入れ見込量 | 山形県米沢市にある民間の処分場 ・野田村、宮古市、大槌町、山田町の漁網を 4900t受け入れ済み(受け入れ実施中) ・釜石市の漁網を1400t受け入れ済み |
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洋野町 | 1000t | 神奈川県 300t 山形県700トン |
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野田村 | 400t (今年の2月に処理完了) |
山形県400t 神奈川県 受け入れせず |
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宮古地区 田野畑村 岩泉町 宮古市 |
5100t |
山形県3000t 石川県2100t |
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山田町 | 3800t |
山形県3800t | |
大槌町 | 1400t |
山形県1400t | |
釜石市 | 1400t | 山形県1400t | |
大船渡市 | 200t |
山形県200t | |
陸前高田市 | 600t |
山形県600t | |
計 | 14200t |
③漁網の処理は被災地で可能であること
裁断は難しいと、県は言っていますが、宮城県では仮設のプラントを作り、裁断して、焼却処理を行っています。宮城県では漁具漁網は広域処理の対象外です。岩手県全体では要望量が5500t減少しました。岩手県の最終処分場の埋め立て可能年数は神奈川県よりも余裕があります。
西邦エンジニアリング株式会社のHP④有害物質が含まれていること
防臭剤や防腐剤として農薬が含まれている可能性が指摘されています。鉛などの重金属類が漁網に含まれています。さらに、洋野町の災害廃棄物に放射性セシウムも検出されています。また、分別自体進んでいません(1月現在)1kgあたりに含まれる放射性セシウム | |
プラスチック | 54ベクレル 2012年5月15日〜29日 |
繊維 | 70ベクレル 2013年2月12日〜26日 |
環境省 がれき処理データーサイト |
⑤埋めてしまうと地盤が不安定になること
漁網は1㎥あたり0.4トンと密度がかなり小さいものなので地盤が不安定になります。通常の焼却灰などは1㎥あたり1トンです。箱根町の年間の平均降水量が3538.5ミリ(1981年~2010年の平均)で、横浜市の年間の平均降水量が1688.6ミリ(1981年~2010年の平均)と比べ、約2倍となっており、土砂災害も多い地域であります。
⑥洋野町の震災がれきの処理と復興は進んでいること
洋野町では比較的震災の被害が小さく、震災がれきの処理も進んでいます。処理率は88.9%(岩手県の平均49.3%)
八木北漁港の不燃物仮置き場
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