財政の基本的な考え
予算は無尽蔵にあるわけではなく、限りがあります。様々な政策を実行するにはお金が必要ですが、使えるお金には限度があります。財政とは限りがある予算の中でいかに効果的かつ効率的な予算を組むかというのが最大の問題になります。企業の場合、業績は数値で出てくるので、利益の増大、売り上げの増加などの目標の設定は比較的簡単です。
しかし、国や地方公共団体の場合は成果が必ずしも金額で出てくるものではなく、むしろ、金額的な部分は少ないといっても過言ではありません。たとえば、公共施設の場合は施設利用者の満足度、学校の場合は保護者の声、道路の場合は利用者の満足度などが、効果があったのかという判断基準になるでしょう。
市の仕事は多岐にわたり、市民の要望も様々です。すべての要望を答えることは不可能に近いことでですが、その不可能を可能に近づけるのが財政の役割です。その役割を果たすためには、市民が何を望んでいるのかをミクロの視点から見て、マクロの観点で考えることが必要になります。その作業は極めて難しいものですが、それをやるのが政治の仕事であり、そのことこそが財政なのです。
考える会の提言
未来を考える会では財政改革の考えを基本的な考え方に基づき、財政改革を提案していきます。