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さがみ散歩〜藤野編〜hujino

一歩目 〜吉野(藤野地域)〜

吉野。この地名が目に入ると、奈良の吉野のことが思い出される。奈良の吉野は桜の名所で、平安時代には天皇が
お花見に行幸されるほどのところであった。また、南北朝時代には南朝の都となる。南北朝時代とは北朝(京都)と
南朝(吉野)で天皇が二人在位した時代だった。足利尊氏が北朝を京都に作ったことで、当時の後醍醐天皇は京を
追われた。よほど、吉野を気に入っていたのであろうか、後醍醐天皇は吉野に朝廷を開くことになった。結局、南朝は足利義満によって北朝と統一され、天皇が同時に二人在位するという時代は幕を閉じた。

藤野の吉野は甲州街道の宿場として栄え、今は国道20号が通る住宅街となっている。この甲州街道に戊辰戦争のときに大久保剛という人物が通った。実は、これは偽名で、本名は新撰組局長の近藤勇である。近藤は京都での鳥羽伏見の戦いに敗れ、江戸へ逃れ、甲府で活路を見出そうとしていた。もしかしたら、近藤はこの地を通過するとき、南北朝時代に活躍した楠木正成と自分を重ね合わせたのかもしれない。楠木正成は後醍醐天皇に忠義を尽くした武将で、最初は足利方を破る勢いがあったが、時がたち、最終的には足利方との戦いで敗れ、自害した。近藤も新撰組で京都の治安を守り、攘夷志士から恐れられ、一躍時の人となった。しかし、最期は戦いに敗れ、処刑されてしまった。

明治14年明治天皇が行幸されたとき、本陣である吉野家(よしのけ)で昼食を召された。明治維新がある程度
落ち着いたころの行幸だった。当時は北朝か南朝かどちらが正当かという南北朝正閏問題があり、攘夷志士たちの
ほとんどは南朝支持者だった。その志士が官吏になり、行幸の計画を練る途中、吉野に目が留まり、行在所(天皇が休憩される場所)に選んだと思いたくなる。しかし、事実はそうではなさそうで、当時の吉野家が木造5階建てであったことが大きい。吉野家は吉野小学校の前身となる学校を作り、地域に大きな貢献をした。吉野小学校は2009年3月に閉校した。

今の吉野は旅館だったところが、資料館になっており、甲州街道の昔を偲ぶことができる。相模湖インターから
すぐなので、アクセスはよい。  
           行在所となったことを記念した碑

二歩目 〜牧野(藤野地域)〜

牧野。苗字なら「まきの」と読むのが多いが、この地名は「まぎの」という。「まきの」だと牧場のイメージがあり、のどかな感じだが、私は「まぎの」と聞くと、山奥、秘境といったイメージを持っていた。そのきっかけは祖母に
ある。祖母は牧野よりもさらに山奥の大河原というところの出身だった。昭和の初めごろ、中央本線はすでに開通していたが、藤野駅はできておらず、電車に乗るには上野原駅まで歩かなければならなった。その道中での山道の苦労話や
歩いた時間などを小さいころから聞き、牧野=山奥という図式が成立した。

実際に訪れてみると、国道20号から10分程度で着く里山だった。新しい家々もあり、寂れた里山の感じではなく、
日が当たりキラキラした感じがする。また、芸術家も多く、藤野芸術の家や工房がある。牧野へ来る途中、藤野駅に
より、観光案内所を兼ねた物産展というかショップを訪れた。そこでは、地域の芸術家や創作家たちが作った作品を
販売していた。私が気になったのは、レジ前に置いてあった木の葉で、値段が200円もするものだった。一瞬、お店の人がたぬきにでも化かされたのかなと思ったが、これはプチ袋で使うものだと教えてくれた。触ってみたが、動物の
革のように固く、丈夫にできている。作るのも大変だそうで、まず葉を探すところから始まる。そして、アイロンを
かけ,葉をミシンで縫って、加工することで、立派なぽち袋ができる。このぽち袋を作った人が牧野の人であることを聞いて納得した。こうしたアイディアわいているから、牧野はキラキラしている。

また、牧野には温泉があり、どれもいい温泉で、里山の風景を見ながら、のんびりと湯に浸かれる。温泉のスタンドもあるくらいなので、質も想像以上にいい。市営の温泉には相模原の大凧が天井にかかっている。藤野町が相模原市との合併した記念のものであるそうだが、私には木の葉のぽち袋のほうがずっと大きく見えた。
黄色のところにお金をいれる


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